実際にどれくらい飲むと酒気帯び運転の基準値になるのか検証してみた。
あ、ども。
あけましておめでとうございます。
早速ですが、昨年(平成30年)山手通りを走るタクシー運転手さんの七割が言ったであろうセリフといえば、
もちろん
「あ、ここですよ、モーニング娘の吉澤被告が事故おこした横断歩道」
です。
元モーニング娘の吉澤ひとみ(被告)が道路交通法および自動車運転致死傷罪で起訴された事件は、逮捕後の供述が二転三転したこともあり被告の前夜の飲酒量がセンセーショナルに報じられたりしました。

当初「0時くらいまで、自宅で缶チューハイを3缶飲んだ」
と供述していた被告ですが、捜査関係者からの指摘を受けて
「実はさらに焼酎のソーダ割りを2杯飲んだ」
と供述を一転、さらに
「缶チューハイは9%のヤツだった」
「ソーダ割りの割合は半分が焼酎」
と衝撃の告白。
「路肩に停車中の車があったので、すぐに通報できなかった」
という供述の虚偽も指摘され、
「もはやこいつ、嘘ばっかじゃん」
とお茶の間をぞっとさせたのは記憶に新しいですよね。
で、実際にどれくらい飲むと基準値に達するわけ?
さて、吉澤事件でしきりに
「基準値の4倍の量のアルコールが検出され」
と報道される度にワタクシは苦々しく思っていました。
「基準値って何かね?!!」
↑誠意って何かね?風に読むと雰囲気が出ます(ノ´∀`*)
だって、そう思いませんか?
基準値と言われてもなんだかピンときませんし、基準値を意識して飲酒したりしませんよね?
基準値なんかより、味とかムードとか値段とか誰と飲むかを重視していたい。
そういう酒飲みに、わたしはなりたい。\(^o^)/
・・・しかし、です。
酒を売って生計を立てている身としては、気が気じゃありません。
当店で飲酒後、翌朝、運転をしたお客様がうっかり基準値を超えてしまっている可能性だって否定できないのです。
吉澤被告の供述を信じるなら、0時まで飲酒をして7時間睡眠をしても翌朝基準値の4倍に達してしまうのです。
・・・マジかよ(・_・;)
・・・でも吉澤、嘘ついてたしなぁ(´・ω・`)
いったい何を信じればいいんだ?
( ゚д゚)ハッ! そうか!
基準値だ!
こんな時は吉澤ではなく基準値を信じればいいんだ!!
という茶番はぶん投げて
はっきり言ってしまうと、「基準値」を設けている時点で、それをを超えてなければ飲酒運転もOKなわけです。
罪刑法定主義って、そういうことでしょ?? 知らんけど。
でもさ、
これはこれで問題だと思いませんか?
法治国家において、法が杓子定規に運用されている。
その社会の歪みの中で我々は生きているといっても過言ではありません。
出来心でも万引きは窃盗罪です。
0.1グラムでも覚醒剤取締法違反になります。
たった1円でもギャンブルの胴元をやったら賭博開帳図利罪です。
しかし道路交通法の酒気帯び運転は、、、
呼気1リットル中のアルコール量が
0.15mg以上0.25mg未満で、違反点数13点、免停90日。
0.25mg以上で、違反点数25点、免取2年。
歩けないほどの酒酔い状態で、違反点数35点、免取3年。

つまり、最低基準値の0.15mgを超えなければ酒気帯び運転にあたらないのです。
現に
「バブルの頃は1杯までは飲酒じゃないみたいなメンタリティが充満してたからわりと当たり前に飲酒運転してた」
みたいな話は枚挙に暇がありません。
・・・・ちょっとなら飲んでもOKっぽくね?(ノ´∀`*)
・・・・ワンチャンあるな( ̄ー ̄)ニヤリ
というわけで今回は飲食店店主のワタクシが酒気帯び運転の基準値まで飲んでみました。
まず最初にゲトったのがアルコールチェッカー。

思いの外安かったので、溜まっていたアマゾンポイントで購入。
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そして、酒のお供(おつまみ)として串揚げを揚げて、


念の為、飲酒前のアルコール濃度を計測。
数値はもちろん、、、、

0.00mg/L
血中アルコール濃度、ゼロ!
紅葉山公園の隣のホールよりもZEROです!
準備も整ったので、それでは、
飲酒開始!
まずは手始めに生ビールを(たった)30ml飲みます((´∀`*))
ワタクシ、飲食業は11年目ですが、メジャーカップにビールを注いだのは初めての経験です。

お醤油のボトル(大)と並べても、少さっ!
たいへんシュールです(´・ω・`)
では!
のどごし皆無のショットのビールを飲んで最初のアルコールチェックタイム!
ノズルに呼気を吹きかけて・・・・・
表示された数値は

「0.12% BAC」
つまり血中アルコール濃度0.12%です。
それを呼気中アルコール量(BrAC)に変換すると
なんと!!
「0.60mg/L」っっっ!!!!
(ちなみに、血中アルコール濃度×5=呼気中アルコール量だそうです。)
Σ(゚∀゚ノ
(Blogの途中ですが、ここで酒気帯び運転の基準値のおさらいです。)
呼気1リットル中のアルコール量が
0.15mg以上0.25mg未満で、違反点数13点、免停90日。
0.25mg以上で、違反点数25点、免取2年。
歩けないほどの酒酔い状態で、違反点数35点、免取3年。
ーーーーーはい。免取2年です。
サクッと最低基準値の4倍です。
吉澤レベルです。
生ビールをワンショット飲んだだけで、芸能界引退です。
本当にありがとうございました。
武道館のステージにたったあの日のこと、わたしは忘れません。
一応、
念の為、10分後に測ってみたら、、、、

血中アルコール濃度BACが「0.06%」。
つまり呼気中アルコール量BrACに変換すると「0.30mg/L」。
ビールをワンショット飲んだだけで、10分後ですら基準値の2倍!(・_・;)
ではひるがえって、、、、
ジョッキ1杯飲み干してから測ってみたらどうなるのか?
ショットのビールなんて味気ないので

いつもどおりの乾杯スタイルでゆっくり飲み干してから測ってみると、、、、

血中アルコール濃度BACが「0.14%」
つまり呼気中アルコール量BrACに変換すると「0.70mg/L」
これはヤバイ!
全然酔っ払ってないけど、数値だけならもはや凶悪犯です。
( ゚д゚)ハッ!
そうか、
だから運転手さんはあんなに嬉しそうに・・・・・
