人気ブロガーっぽい記事を書いてみたのです

・ご予約は計画的に

 

ことの発端は「おれもLCC乗ってみたい」でした。

 

韓国のLCC「エア・プサン」のセールがあるので一緒に行かない? 妹からの提案になんとなく乗っかってみようと思ったのは、そんな小さな出来心からだったのです。

 

航空券+燃油サーチャージ+空港利用税+往復の成田エクスプレス+新宿自宅間のタクシー代をすべて合算しても、一人あたりの移動費は25,000円程度です。

 

安すぎません?

 

はやぶさの東京・新青森間の往復よりも安い!(・∀・)

 

 

今年のお盆、釜山へいくしかな~い !ヽ( ´・ヮ・`)L 

 

 

トントン拍子で3泊4日の釜山旅行が決定したのでした。

 

 

 

 

妹&甥ペアぼく&妻ペアの2世帯による家族旅行です。

 

ぼくらも久しく会っていない甥に会えるのでwktkが止まりません。

 

「楽しみだなぁ(ノ´∀`*)」

 

と高まりに胸を膨らませたのも束の間。

 

 

 

やはりポンコツ一家は期待を裏切りませんでした(´・ω・`)

 

 

 

航空券の購入完了を伝える連絡の中で、その凡ミスはポロリと発覚しました。

 

 

ぼく「じゃあ成田に16時集合で!」

 

妹「え?」

 

ぼく「念の為早めにしとく?」

 

妹「何時の便、予約したの?」

 

ぼく「17時半だけど」

 

妹「それ、ちがう便だわ」

 

 

なんということでしょう。

 

 

 

あろうことか、

 

ぼくと妹は、それぞれ

 

便

 

 

 

「やむを得ん。現地集合だなぁ」

 

「うん、わかった。先に行っとくね」

 

 

 

――現地集合の旅行。

 

かつてこれほどまでにドライな家族旅行があったでしょうか?

 

旅行とは、その道程をも楽しむものではないのでしょうか?

 

一緒に免税品を物色したり、機内食を交換しながら食べたり、窓の外に流れる雲の写真を撮ったり。

 

そんな非日常体験ひとつひとつが、旅行そのものに彩りを添えるのではないでしょうか。

 

甥との暖かな思い出づくりが潰えてしまったワタクシは自分のミスを神棚に上げて、なぜか体言止めでこう呟きました。

 

「くじかれたなぁ、出鼻。」(´・ω・`)

 

 

 




・出発当日、謎めく成田。

 

すでに釜山へ前乗りしている妹&甥ペアを追いかけるように乗り込んだ成田エクスプレスでも、ポンコツはとどまることを知りませんでした。

 

 

あの、

 

お恥ずかしい話ですが、ワタクシ、後ろの席の人にシートの背もたれを倒したいという一言がどうしても言えないのです。ぐぬぬぬ。

 

もちろん無言でシートを倒すという革新的なソリューションも、あるにはあります。

 

しかしその手段は品性と礼節に欠けるので排除したい。

 

こんなところで人見知りと妙に四角四面な性格が発動してしまい、自分でもほんとうに情けない思いでいっぱいです。

 

倒したい。ワタクシはシートを倒したい。

 

でも、言えない。

 

あの、ちょっと倒していいですか?

 

言いたいのに言えない。伝えたい。もどかしい。あふれる思い。

 

ティーン向け恋愛小説のキャッチコピーみたいな青い春を噛み締めたまま1時間半、結局、そのままシートを倒すことなく成田

空港へ到着してしまうという愚鈍な珍道中の幕開けとなりました。

 

 

成田に着くなり、ポンコツ案件は絶え間なく押し寄せます。

 

 

「ぎゃっ!!!!忘れてたっ!!」

 

シティバンクのキャッシュカードを自宅に忘れていたのです。

 

ご存知シティバンクは世界中に支店網を持つグローバル金融機関です。海外旅行には欠かせません。

 

日本円で入金しておけば現地通貨を現地で引き出せる魔法のカードの存在そのものを、成田空港に到着するまですっかり失念していたのです。

 

バックパックに一日分の下着とPCと財布とパスポートだけを突っ込んだストロングスタイルの軽装でイケシャーシャーと成田までやってきた自分の甘さに、この期に及んで後悔がよぎります。

 

財布の中には僅かな現金とクレジットカード、そして東京信用金庫のキャッシュカード。

 

そう。つまり、いつもの通勤時と同じ持ち物です。

 

繰り返します。通勤時を同じ持ち物なのです。

 

念の為、「東京信用金庫 成田空港出張所」で検索をかけてみますが、、、、、、そんなものは存在しません。

 

当然です。なにしろ「東京!信用金庫」なのです。

 

千葉県成田市を営業地域にしているはずなど無いじゃないか。信用金庫法を1条から読みなおせ、ばか。

 

 

ぐすん。。。。(´・ω・`)

 

 

 

 

 

 

「ーーねえ」

 

すると、うなだれるぼくを慰めるように妻が物静かに言いました。

 

「ねえ、セブン銀行のATMなら引き出せんじゃないかしら」

 

バカな夫をもつと、妻は賢くなります。

 

妻に介護されながら半泣きでやってきた出発ロビーのATMコーナー。

 

セブン銀行のATMに東京信用金庫のカードを突っ込むと、なんと、諭吉がたくさん吐き出されるではありませんか!

 

イェーイ☆!!! ゲット・ザ・マネー!(ノ´∀`*)

 

 

さすがセブン様! シティバンクなんかよりも店舗数では圧倒的に多い! ぃよっ!コンビニ界の大統領!

 

でもどうして国内でしか使えないセブン銀行のATMが「出発ロビー」にあるんだろ?

なんでだ?(´・ω・`)?

 

 

なんとか事なきを得たぼくらは、そのままエア・プサンの荷物預け入れカウンターの待機列の最後尾へ並びました。搭乗開始時刻までは1時間を切ろうとしています。

 

となりのシンガポール航空はエコノミーやビジネスなどの座席のクラスごとに窓口が分けられていて、上級座席の搭乗客ほど荷物の預け入れが早く済むようです。

 

ですが、ぼくらのエア・プサンにはそもそも座席のクラス分けがありません。

 

「LCCだからなぁ」

 

なんとなく納得しながらエア・プサンのカウンターをつぶさに見ると、すべての窓口が「SMART CLASS」と表記されています。

 

 

SMART CLASS。。。。。(*´ω`*)?

 

聡明なる階級。。。。(*´ω`*)?

 

 

「そうか、我々はスマートクラスに乗るんだなぁ」

「しかしそろそろお腹が空いたなぁ」

「ハングリークラスの優先窓口とかないのかなぁ」

「空腹の人は早めに手続きできる専用窓口とかさ」

 

 

思考回路を迷走させながら15分ほど待ち、ようやく我々の順番です。

 

 

・・・LCCなので荷物の重量制限が厳しいに違いない。(´・ω・`)

 

少し不安になりながら、妻が引っ張ってきた半分からっぽのトランクを預けると、余裕のクリア。

 

イェーイ☆!! ドロップ・ザ・バゲージ!(ノ´∀`*)

 

ぼくの背負っているバッグパックも預けるかと聞かれましたが、機内サイズをクリアしているのでそのままオン・ザ・ショルダーで次の難関「手荷物検査」へ。

 

 

「ねぇ、ちょっと待って」

手荷物検査ゲートの前で、妻が立ち止まりました。

「お水、飲んじゃわなきゃ」

 

『ペットボトルや乾電池やライターやスプレー缶はこちらで破棄してください』の箱の目の前で手に持っていたペットボトルの天然水をおもむろに飲み干そうとし、すぐに諦めてワタクシに手渡しました。

 

「ちょっと手伝う?」

「・・・うん」

 

今思えば、別に飲み干さなくても中身が入ったまま箱に入れればよかったのではという疑問が残ります。非常に残念です。

無理やり飲み干したのでお腹がタプタプです。非常に残念です。

 

 

手荷物検査の待機列は順繰りに進み、PCや金属類をバッグから取り出して順番にX線に通し、ワタクシ自身も金属探知ゲートへ。

 

中野区内では職務質問をされがちなキモおじさんのワタクシも、空港では謎のパワーを発揮して金属探知機を余裕の通過。

 

一方で、すんなり引っかかる妻。

 

ププッ(*´艸`*)

 

誰かが金属探知機に引っかかっていると、つい「ざまぁww」と思ってしまうのは自然の摂理ではないでしょうか。

 

 

うっす!うっす!お先っす! ふっふ~♫(・∀・)

 

謎の優越感に浸りながら、妻を追い越しX線を通過してきた荷物をピックアップ。

 

ボディチェックを受けている配偶者を遠くから眺めながらゲートの先でPCや金属類を再度バッグに仕舞っていると、

 

 

 

( ゚д゚)はっっっ!!!!!

 

 

 

・・・・・・バッグの中からライターがっ!!!

 

 

(うわ・・・やべぇ。・・・・・これ、バレたら荷物検査やり直しだ。)

 

 

こっそりとバッグの中にライターを戻し、何食わぬ顔をするならず者。(*ノω・*)てへへ☆

 

 

ってゆーか、どうしてこのバッグはX線を通過できたんだ?

見逃してくれたのか?

 

そもそも俺自身も伊達メガネをかけているにも関わらず、なぜか金属探知ゲートは無反応だったんだ?

なんでだ?(´・ω・`)?

 

 

 

はは~ん。

 

さては。

 

 

・・・・・・成田、ガバガバだな。

 

 

 

ハイジャックの疑いをかけられないことを願いながらイミグレーションを通過し、制限エリアへ。

 

ブランド品には目もくれず免税品のタバコをゲットし、足早に搭乗口へ。

 

ハングリークラスの我々には時間がありません。

 

・・・トイレくらいは済ませておこう。(*´ω`*)

 

搭乗口付近のトイレへダッシュすると、不意に喫煙ルームの表示が目に入りました。

 

・・・タバコくらいは済ませておこう。(*´ω`*)

 

進行方向を鋭角的にひん曲げて喫煙ルームの中に入ると、そこには日本人スモーカー達ががそれぞれの携帯電話に目を落とす姿が。

 

 

・・・ああ、そうか。

 

みんなライターを持ったまま制限エリア内に入ってきてるんだ。ワタクシだけがハイジャックの冤罪予備軍ではないんだ。

 

ふう(*´ω`*)

 

 

でもどうして、手荷物検査で事前にペットボトルやライターを廃棄させるんだろう??

なんでだ?(´・ω・`)?

 

 

「おねがいしまーす」

 

搭乗時刻になり改札でアテンドしているスタッフに搭乗券を渡すと、なぜか韓国語で挨拶されました。

 

「%$@ヨ~」

 

・・・ん? 韓国語で「いってらっしゃいませ」的なこと言ったのかな??(*´ω`*)

 

でもどうして、表紙にJAPANと書かれているパスポートを握っているぼくに韓国語で挨拶したんだろ??(*´ω`*)

 

なんでだ?(´・ω・`)?

 

航空会社のルールなのかな。

 

なんでだ?(´・ω・`)?

 

 

てゆーか、

 

さっきから「どうして」ばかりだな。。。。

 

成田空港、細かな謎がそこら中に転がってます。

 

 

・高所恐怖症の乗り物好き

 

機内に搭乗し自分の席を見つけ、まず思いました。

 

 

・・・せ、狭い。

 

 

圧倒的に狭い。かぼちゃの馬車のシェアハウスよりだいぶ狭い。おれの座席がこんなに狭いはずがない。

 

しかも我々の席だけ、他に比べてもさらに狭い。

 

なんでだ?(´・ω・`)?

 

よく見ると、ちょうど前の席の女性二人組がシートを限界まで倒してくつろいでいます。

 

ぐぬ~~! くそぅ・・・・・。

 

成田エクスプレスの因果応報です。

 

なぜかいつも貧乏くじを引く男。それがワタクシなのです。

 

でも、離陸時はシートと座席のテーブルを倒しちゃいけないんじゃなかったっけ??(´・ω・`)

 

LCCだからOKなのかな??(´・ω・`)

 

・・・・・・謎は深まるばかりです。

 

 

 

機体が滑走路から大きく舞い上がり上空で安定軌道に入ると、ポンコツはまたしても凡ミスに気づいてしまいました。

 

 

なんと、機内食が有料だったのです!!!

 

いや、有料なのはまだ許す。なにしろLCCなのだから。

 

問題は注文方法です。

 

「I ‘d like this plate and coffee」

 

言えるわけねーよ。

 

頭でわかっていても言えないじゃん。英語でなんてさ。

 

「Can I have this」

 

くらい砕けてても言えないよ。

 

 

郷ひろみ並に、言えないよ~。

 

くるり並に、ハローもグッバイもサンキューも言えないんですよ。ワタクシは!

 

日本語が上手だから許してもらえてるんですよ、ワタクシの英語がアレな部分は!

 

 

 

 

でも、しかし。

 

34ちゃいにもなって英語のオーダーができないのは、みっともない。

 

ここは一つ勇気を出してみてはいかがでしょうか。

 

しかし相手は学歴社会の韓国で航空会社のキャビンスタッフにまで上り詰めた方だ。ワタクシのイントネーソンでは笑われてしまうかも知れない。

 

ならば思い切って中国人のフリをするというのはどうだね。

 

堂々と中国語で言えばいいんだ。請給我這菜和一杯咖啡。

 

俺、HSK4級だし。

 

まあ、TOEICのスコアは315なんだけど。。。。。

 

しかし、

 

・・・・現金なもんです。

 

 

搭乗ゲートで韓国語で挨拶をされた時は「どうして?」と思っていたのに、この期に及んで外国人をフリをして外国人とのコミュニケーションを乗り切ろうなんて。

 

じゃあ何も注文しないのか?

 

すでにハングリークラスに乗り込んでしまっているというのに?

 

音階のシ~♪が空腹の限界だとするなら、現段階でぼくのお腹はファ~♪の音を奏でています。

 

さっきまでミ~♪だった事を鑑みると、釜山に到着する頃には1オクターブ上のレ~♪にまで突き抜けていることは明らかです。

 

 

・・・やばい! 声域が狭すぎる、俺!

 

隣の妻に目をやると、彼女は空腹など感じさせない穏やかな表情で眠っています。

 

・・・え? 寝てるの? 腹へってないの? MISIAなの? 声域広すぎじゃね?

 

お腹が奏でる不協和なブギーにオン・ザ・ビートしていると、キャビンスタッフが順番になにかを配りながら近づいてくるのが目に入りました。

 

 

「おや??? おやおやおやおやおや?????」

 

・・・まさか、軽食?

 

オプションじゃない軽食とかあるわけ? 無料で配られたりしちゃうわけ?

 

え? いいの? コミコミなの?

 

徐々に近づいてくる配布担当のスタッフを遠くから凝視すると、やはり手元のそれは「食べ物」のようです。

 

そんな否応なく受け取る感じで乗客にほどこしちゃっていいの?

 

LCCすごいじゃん!

 

まるで終戦直後のGHQじゃん!

 

ジープからチョコレートをばら撒くくらいフランクにバンバン配ってくれちゃってんじゃん!

 

 

イェーイ☆!! ゲット・ザ・サムシング・トゥ・イート(ノ´∀`*)!

 

 

歓喜しながら全裸待機していると、やがて我々の順番。

 

 

スタッフから手渡されたのは、

 

じゃじゃーん!!!

 

 

 

パン!!!

 

そう!

 

パンです。

 

 

 

「でも」

 

ワタクシはすぐに思いました。

 

・・・・・でもこれ、水分なしで飲み込むのはキツくないかい?

 

 

どうやら飲み物よりも先にパンがデリバリーされてしまったようです。非常に残念です。

 

 

その後、水orオレンジジュースという即決するには少々難しいチョイスを迫られながらもなんとか水分をゲット。

水とパンでファ~♪の音をレ~♪に下げていると、ものの二時間で釜山に到着。

 

 

チョ・ヨンピルの「釜山港へ帰れ」を鼻歌で歌いながらゴキゲンにイミグレーションを通過し、人生で初めて大韓民国の地へ降り立ったのでした。

 

とらわよ~♪

 

 

・逆巻くハングル文字の大洪水

 

 

「え? そんなに両替するの?」

 

空港併設の銀行窓口で10人の福沢諭吉を40人くらいの知らんおっさんに交換してもらうと、妻が横で驚いた声を上げました。

 

どうやら彼女いわく、市中の両替商のほうがレートが断然有利らしいです。

 

 

・・・先に言えよ。

 

 

まあ、いい。四日間の滞在中に日本円がジンバブエドル並に暴落したら相対的に大儲けだ!

 

ありえない万が一をこしらえて精一杯のポジティブを装い、いざホテルへ出発!

 

 

と思ったのも束の間、

 

どうやって行くんだ??(´・ω・`)

 

この時点で、ワタクシはホテルの住所を把握していなかったのです。なにしろ出勤時の気分でLCCに乗ってみただけなのですから。

 

 

先に到着してすっかりビーチでくつろいでいた妹に電話すると、

 

「まずライトレールに乗って、なんとかって駅で地下鉄に乗り換えて40分くらい」

 

とのこと。

 

妹は元ギャルなので、駅名とかがたいへん大雑把です。

 

「なんとか駅って?」

 

「シャなんとか駅みたいな感じの名前」

 

「シャなんとか?」

 

「そう。シャなんとか」

 

ちょ、待てよ。

ぼくがキムタクなら間違いなくそう言うでしょう。

 

しかしぼくはキムタクではありません。非常に残念です。

 

 

「(わかんねーけど、いいや)ああ。シャなんとかみたいな感じね。なるほど。・・・あのさ、」

「ん?」

「あのさ、タクシーじゃ行けないの?」

 

 

いつか釜山出身の友人が言ってました。

”韓国はタクシーが安いです。日本では気軽に乗れないので東京の生活はタイヘンなんですよ。釜山市なら街を横断してもタクシー代は3,000円くらいです”

 

 

「タクシー高くね?」

「いや、東京より安いらしいよ」

「地下鉄のほうが早くね?」

 

たしかに渋滞してそうな時刻ではあります。

 

「そうか。とりあえずそっち向かうわ」

 

 

予約したホテルは、釜山市郊外のビーチリゾート海雲台という場所にあります。

 

まったく土地勘の無いぼくらは、とりあえず妹の進言どおりライトレールの駅へと足をすすめようとした時でした。

 

 

・・・・・どこだ????

 

駅はどこだ、というより、そもそもここはどこだ??

 

 

旅客っぽい人々の流れに便乗して歩いてきたら、なぜか空港の駐車場へ入り込んでしまっていました。

 

案内板の表記がハングル文字なので読めません。

 

右往左往してようやく見つけた電車マークのアイソタイプが示す方向へ向かうと高架鉄道の駅っぽい建造物が。

 

 

ライトレールが、まさか高架だなんてっ!

 

 

都市設計に驚いている間もなく、またしても難問が立ちはだかります。

 

 

なんと

我々はホテルの最寄り駅「海雲台」の読み方が解らなかったのです。(ノ´∀`*)てへへ。

 

 

案内板には駅名のハングル文字の横にアルファベットが併記されているのですが、発音を知らなければアルファベットの文字が読めても判別がつかないのです。

 

 

慌ててググってみると「海雲台」は「ヘウンデ」と発音するらしく、アルファベットでは「Haeundae」と表記するらしい。

 

路線図を見上げ、50以上ある地下鉄駅の中から「Haeundae」を探し出し、現在地との最短っぽい乗換駅「シャなんとか」を推測し、とりあえずそこまでのチケットを購入しようやく出発!

 

これも釜山出身の友人がいつか言ってたことですが、地下鉄の駅にエスカレーターやエレベーターが無い!

大きな駅は隣接するビルへ地下から直接入れる設計になっているようですが、普通サイズの駅は階段に次ぐ階段の連続です。

しかも地下鉄そのものが丸ノ内線に比べてだいぶ深いように感じます。

停戦中とはいえ紛争を抱えている朝鮮半島では有事のシェルター的な用途もあるのかもしれません。

とにかく、深さの分、ぼくらは階段を上り下りしなければなりません。

海雲台の駅も、改札から地上まではノン・エスカレーター。

三十路ど真ん中の我々は這々の体でなんとか地上に這い上がると、思わず感嘆の声が漏れました。

 

 

「おぉぉ!」

 

 

ビーチまで続く道路の中央分離帯は広い遊歩道のように整備され、飲食店が立ち並んでます。

 

 

どうせ名古屋くらいの規模の田舎でしょ。

来るまで釜山市を侮っていました。

しかし実際は、名古屋の五倍くらい都会で名古屋の三倍くらい運転が荒かったのです!

 

お散歩をしながらホテルへ向かっていると、青々と光る人だかりを発見。

 

どうやら街頭カラオケ大会のようです。

青く光る箱が一人用のカラオケブース。状況から読み取れるのはそれだけ。いったいなんなんだ??

 

 

 

合流した妹たちの案内でホテルへ到着すると、内装が超かわいい!

 

そういえばここまで歩いてくる道すがらの飲食店も内装がかわいい店が多かったなぁ。

韓国の商店は個性的な内装デザインが多いのかも知れません。

 

画一的なものに安心感と品質の安定を感じる日本人的な感覚とは少し違うのかも。いや、単にビーチリゾートだからそうなのか?

 

人生初の大韓民国に降り立って2時間、すでにこの近くて遠い国がお気に入りになりかけている自分がいました。

 

 

チェックインを済ませると、再び妹たちとは別行動。

 

妻を連れたって市場のあたりをウロウロしながら夕食を吟味していると、さすが港町釜山だけあって海産物が軒先で捌かれています。

 

 

焼肉店では奇妙な日本語の看板。「特殊な部位」どうやらイベリコ豚のようです。

市場は観光客が主要な消費者らしく、こういった手作り感のある味わい深いへんな日本語を観測するには絶好の場所です。

 

 

 

テキトーな店に入りテキトーなビールとテキトーな何か、それとヌタウナギという美味しそうな名前の何かを注文。

 

ビールはCASS。たぶん国産ビールです。

 

韓国は政権が変わる度に酒税法が修正され、その都度「モルトウイスキー」の定義が二転三転してきたという歴史があり、ビールも正直あまり期待してませんでした。

 

ハングル文字は読めないのですが、英語の部分から察するに「非加熱処理のガチで新鮮な生ビール」みたいなことが書いてあります。

 

飲んでみると普通にビールです。うまい。

 

うん! いい意味で裏切ってくれる! ビールうまい!

 

 

思わず、ホールスタッフの店員さんに頑張って英語で礼をいいました。

 

 

「あ、あの、、、サンクスっ!」

 

 

こうして活字にするとなんだか昔のネットスラングっぽいですね。サンクスで~す☆

 

昔のネットスラングついでに、もう一本、ビールきぼんぬ☆

 

 

ちなみに期待していたヌタウナギは、ウナギとは名ばかりの豚の小腸みたいな歯ごたえでした。

はじめてヌタウナギを食べましたが、食べなくていいと思いました。非常に残念です。

あと大葉がデカイ。その上とても大味です。

 

 

 

翌朝。

 

ホテルの目の前のコンビニでスイムウェアを購入し、一億年ぶりにビーチサンダルを履いて海へ。

 

ホテルからは歩いて5分もかかりません。

 

水着に軽い布を羽織っただけの、とても東京じゃ出歩けないようなスタイルで外出する我々。

 

照りつける真夏の太陽でハゲが進行しそうです。非常に残念です。

 

海雲台ビーチは「世界で最もパラソルの多いビーチ」としてギネス認定されてるらしいです。

 

 

きれいに並んだ常設のパラソルは、リゾート感に拍車をかけます。

照りつける太陽に焼ける砂浜。青い空を突く高層ビル。パラソル&パラソル。

 

 

数千ウォンほど支払って割り当てられたパラソルにシートを敷いて寝そべっていると、ものの10分も経たずに暑さで帰りたくなってきます。

 

 

「泳いできたら?」

 

そう言われるととたんに自意識が発動して、人前で水着になるなんて恥ずかしい。

 

(この期に及んでなにを日和っているんだ)

(いやしかし、こんなズングリでペラペラの日本人体型を晒して夏を謳歌するなんてとてもとてもとても。。。。。)

(なにを言ってるんだ、どうせ誰も俺なんか見ちゃいない)

(とはいえ、太っていないのが不幸中の幸いか)

(その通り。それにここは湘南じゃないんだ)

(そう。おれはあくまで甥とのバカンスを楽しんでいるんだ)

(湘南で全力で夏を頬張ってインスタにアップしてる連中とは違う)

(そう、あんなチャラついたビーチピーポーじゃない)

(それに俺の身体にはタトゥーもない)

(眼の前には甥と妻と妹)

(泳がない理由があるか?)

(いいや)

(そうさ、泳ぐんだ。ビジネスパーソンの束の間のバカンスを楽しむんだ!)

 

 

「ね? 一緒に泳ご?」

 

ぼくの心の葛藤も知らずに呑気な妻に促され、波打ち際へ。

 

 

ヒャッハー☆ オン・ザ・ビーチ(*´ω`*)

 

 

韓国人は泳げない人が結構います。

理由は、プールが併設されている小中学校が少ないのだそうです。

水泳の授業の際には、近くの区民プール的な場所へ移動して授業を行うらしいです。

その件をさして韓国人の友人は

「日本に比べて韓国はまだまだ貧乏です」

と言ってました。

日本は木造の建物が多いから防火用として各地域にプールを置いているんだと説明したら納得してくれましたが、

個人的には韓国方式で共有のプールで授業をしたほうが経済的だと思います。

「貧乏」と感じる人もいれば「エコノミーで効率的」と感じる人もいる。

環境や風習の違いから感じ方が180度変わるんだなぁ(*´ω`*)

 

 

というわけで多くの韓国人観光客はレンタルの浮き輪に乗っかって海雲台の波に漂っています。

 

そんな中、まさかの新事実が発覚します。

 

なんと。

 

 

おれの甥、

 

 

 

「水泳の授業の時はどうしてるの?」

 

「怒られてる」

 

「・・・・いや、そうじゃなくて」

 

現象を尋ねてるんじゃない。

 

どうやって授業を受けてるんだ?

 

クラスメイトとリレーとかするでしょ?

 

 

「・・・・・・」

 

 

はは~ん。

 

 

さては、こいつ・・・・・

 

 

 

・・・・学校に居場所がないんだな。

 

 

 

甥の闇がチラリと覗いたので、溺れないようにずっと甥を抱きかかえたまま波に浮かんでいるとあっという間に午後。

 

 

 

 

 

海雲台ビーチではレジャーシートに出前のチラシが勝手に放り込まれます。

 

しかしハングル文字が読めないので、一旦ホテルへ戻ってから街へ繰り出します。

 

 

 

知らない街のお散歩は楽しいです。

 

 

 

 

ロッテデパートの裏あたりでサムギョプサルらしきものを食べ、日本語が上手な店員さんと仲良しに。

 

ここも大葉が大きい。韓国の大葉って発育が半端ないんだね。

 

何故か日本のクレジットカードでは支払いができないというトラブルも、店員さんの日本語が堪能なので助かりました。

 

お互いが下手くそな英語同士だったら、きっと喧嘩になっていたに違いありません。

 

ぼくも飲食店の店員として、外国語を勉強しようと思いました。小並感。

 

 

 

「さーて、満腹だ」

 

「買い物でもしようか」

 

「そうね」

 

 

すると、ここで甥が当家に一子相伝で受け継がれる秘技「極度のマイペース」を繰り出し、まさかの一言。

 

 

「おなかいっぱいになったから、海入りたい!」

 

(はぁ? ついさっきまでプカプカ浮かんでたじゃん!)

 

妹「また明日ね!」

 

甥「・・・・入りたい!」

 

妹「また明日!」

 

さあさ、突然はじまった親子の押し問答。ファイッ!

 

甥「入りたい!」

 

妹「また明日!」

 

甥「入る!」

 

妹「海は一日一回よ!」

 

(なんだよその「ビールは一日2缶まで」みたいなやつ。)

 

母親感あふれる謎のルールが提示されるも、甥は意に介しません。

 

甥「一日一回じゃないよ! 」

 

妹「一日一回よ!」

 

甥「入る!」

 

妹「・・・・・・・じゃあ、買い物終わったらね」

 

 

(お、折れた。)

 

 

という訳で再び別行動。

 

 

お散歩したり、GAPやユニクロで日本でも変える靴下を日本よりもやや高めの価格で買ったり、タクシーに乗ってレインボーブリッジ的な橋を渡ったり、その足で海雲台じゃないほうのビーチにいったり。炎天下に鮮魚が放置された市場へ行ったり、大きい大葉食べたり、変なの食べたり。CASS飲んだり。さっきタクシーで渡った橋のライトアップされた夜景を眺めたり。

 

 

 

 

 

 

翌日も朝から海。

 

 

 

 

あまりの暑さにiPhoneが見たこともない表示に!

 

あれ? この画面のままフリーズしてる・・・・。

 

しかも電源を落とすことすらできない!

 

うわっ!海外でこの展開はやばい!!

 

誰とも連絡取れないじゃん!

 

 

一瞬焦りましたが、涼しげな場所にしばらく放置しておくといつの間にか復活してました。

 

 

 

甥を浮かべたり甥を沈めたりしているとあっという間に午後です。

 

僕「そろそろご飯食べようよ」

 

甥「もうちょっと遊ぶ!」

 

 

そういえば小学生の頃ってこんな感じで時間が流れてたなぁ。

 

夢中で遊んで、気づいたらおなかすいてて、陽が高くて、駄菓子買って、何を飲んでもうまくって、ものの数秒で夕方になって。

 

小学生と一緒にいると、あっちのペースに飲み込まれて時間間隔がおかしくなるようです。

 

 

甥「もうちょっと遊ぶ!」

 

ぼくは自分の空腹を放り投げて、思わず笑顔で返しました。

 

「うん、もうちょっと遊ぼう!」

 

 

 

結婚したんだから、子供を作ったほうがいい。

なぜなら子育てをしてないヤツは仕事でも下を育てられない。

良いマネージャーになりたければ、子供を作ったほうが良い。

それだけ子育てには価値がある。

 

前の職場の上司に言われた言葉が不意に反芻します。

 

 

当時はまったく理解できませんでしたが、甥が長ずる姿を見るにつけ、

今なら、子育てには価値があるという点には同意できます。

 

マネージメントとかそういう意味ではなく、甥を通して小学生を追体験できるのです。

 

とうに過ぎ去った小学生時代の自分を、甥の体力、好奇心、発見、学び、遊興、食事、習慣を通してもういちどなぞっているような感覚があります。

 

きっとこういう感覚の延長線上に”なりたかった自分”の姿を子供に強いる親がいるのかもしれません。

 

 

 

さんざん泳いで遊んだ夕方、まさかの発見が!

 

 

連日にわたる酷暑の東京をようやく脱出したのに、そんなときに限って東京の方が全っ然っ涼しいらしい。

いっつもそうだ!くそぅ!

 

 

 

そして深夜、さんざん海に浮かんでいた甥を妻にあずけて妹とカジノへ。

 

妹は人生初カジノで、ルーレットの機械へ。

ぼくははテーブル周辺をウロウロするもバカラもブラックジャックも満席。

 

客の九割が日本人で、酔っ払った関西弁のオジサンが怒鳴り散らしています。

負けるとテーブルを叩いたりして、雀荘かなにかと間違えているようです。

 

きっと、日本人が大人しくて礼節をわきまえた民族だと思ってるのって、ほかでもない日本人だけなんじゃないかな。

 

日の丸ジャージで買春のニュースよりも、よっぽど恥ずかしくなります。

 

ようやく空いたテーブルでブラックジャックを数ゲーム、10分で一万円ほど勝ってそそくさと退散。

 

2日間で使ったメシ代を取り返し、明日もうまいものが食べれる喜びを抱いて就寝。

 

場内は撮影禁止なので写真はありませんが、ディーラーのコスチュームがタイトなブラウスだったのがなんとなく韓国っぽいと思いました。小並感。

 

 

 

 

翌日も例によって甥に引っ張られて半裸でビーチへ。

 

生き物が好きな甥は小さなカニを見つけて、必死に捕まえようとします。

 

「どうせ検疫引っかかるから持ち帰れないよ」

 

めちゃくちゃドライなことを言って子供の夢を踏みにじるぼくと妹。さすが兄弟(ノ´∀`*)

 

 

 

 

 

 

ホテルの目の前のマックで昼ごはんを食べたがる甥を引っ張ってクッパ屋さんにて昼食。

 

 

 

 

 

その足でシューティングレンジにて人生初の実弾射撃。

実はコレが一番の楽しみでした。

リボルバーとオートマとなにか。意外と簡単に命中しました。

音が半端ない(´・ω・`)

 

甥がブースの外から望遠鏡でマトに命中した弾丸の数を数えてます。かわいい。

 

 

 

「今日のお客さんの中でイチバン上手でした」

スタッフさんのリップサービスに思わず、

「いつでも韓国軍に傭兵として参戦するつもりです」

とリップサービスで返してしまいそうになるも、センシティブなアレなので自制しました(ノ´∀`*)

 

 

 

 

さて、あとは帰るだけ。

 

空港へのタクシーに乗り込むと甥が早速乗り物酔いに。

酔うのわかっててタクシー乗りたがるあたり、本当にDNAの近似性を感じます。非常に残念です。

 

 

 

 

空港で食べた自称ロースカツ。嘘だよね? これ紙カツだよね?

 

 

 

 

帰りの飛行機は偶然にも同じ便でした。

もはや同じ便を予約したことがむしろ不自然なレベルで別行動の多い家族旅行でした。

 

 

 

 

搭乗はボーディングブリッジではなくタラップです。

人生二度目のタラップに思わずビートルズか国賓の来日気分(ノ´∀`*)

機内からは再び別行動。それぞれの家路につきます。

コブシとコブシをぶつけ合って「またね。」

 

 

 

 

 

あっという間に中野坂上です。

夜ご飯は以前から気になっていた近所の焼肉屋さん。

 

 

そう。

韓国帰りでわざわざ焼き肉を食べる系夫婦です。

 

 

 

 

肉ばかり食べてお腹が重いので、サイドメニューに「ゴマの葉」なる謎の植物を注文すると、

 

やってきたのは、こちら。

 

 

 

 

「あっ!」

「これ、韓国の大葉じゃん!」

 

 

そうです。

 

ぼくらが釜山で「でけぇww!!」とか言って笑ってた大葉、あれ、ゴマの葉だったんです。

 

べつに韓国の大葉の育成が異常だったんじゃなくて、別の種類だったんです。

 

なんならあっちじゃポピュラーな植物だったんです。

 

おい! 大葉じゃないか、久しぶりだな!

昨日ぶりか?

少し痩せたか?

え?

大葉じゃないって?

なに? お前、ゴマの葉だったのかよ!

 

 

 

 

 


 

 

 

さて、今回どうしてこの旅行の話をしたかというと、

釜山で買ってきた日本未発売のハイネケンの黒ビール「DARK」が2本だけストックしてあるのです。

 

 

そのハイネケンDARKを、

この文章を最後まで読んでくださった気の長いお客さん先着2名さまにプレゼントします。

 

 

なにしろ国内では売ってないので貴重です。

レアな空きボトルやキャップを収集する趣味の方にプレゼントしても喜ばれると思います。

 

もちろん免税範囲内で買ってきたものなので関税の問題も楽々クリアしてます。

 

「ハイネケン黒ビール」プレゼント

 

26日の夜、営業開始からスタートして先着2名様限定です。

 

それではご来店お待ちしております。