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・ビットコインさえも活用して勝ち取る融資

申し込んだ物件は、スナックの居抜き物件でした。

 

とりあえずぼくは公庫への提出用の見積もりを揃えることからはじめました。

居抜きとはいえ前オーナーは経営不振での撤退だったようで、厨房機器はとうに売り払われて残されておらず、総てを新規で買い揃える必要があります。

その上、居抜きではレイアウトの大幅な変更は難しく自由度が少ないです。

もちろん一度すべてを壊してスケルトンにしてから好みのレイアウトに造りかえる事は可能ですが、その場合スケルトン物件よりも大幅に内装費がかかってしまいます。

 

さしあたって前述の電気工事士の知人に改装の見積もりを出してもらい、並行してぼくは必要な厨房機器を洗い出し定価を調べてそれらをまとめました。

もちろん見積もりは「融資の為の見積もり」なので少し蒸かしてもらいました。

が、実はこの人が後にとんでもないトラブルを運んでくるのですがそれはまた別の機会にお話します。

 

 

物件取得費150万。

改装費300万。

什器備品費150万。

初期仕入れや運営諸経費100万。

たしかそんな感じで開業資金計画をこしらえ、希望融資額を500万としました。

 

 

 

面談の当日。

二度目の面談(前々回参照)ということもあり、段取りは慣れたものです。

 

しかし今回の融資希望額は前回よりも100万円多い。

 

ぼくはあらかじめ保有していたビットコインを全部日本円に替え、開業用自己資金口座の残高を水増ししたりなどして対策をとりました。

自己資金に対して融資希望額が大きいと、公庫はまず貸してくれません。これだけはかなりガチです。

(ちなみにビットコインはその半年後にさらに大化けしたのでちょっと悔しいです。ぐぬぬ)

 

 

 

また生命保険などに加入していれば、その返戻金の予定額なども積極的に開示すべきです。

 

もし事業が立ち行かなくなった時に、一切の金融資産の後ろ盾がないというのは印象が悪いです。

 

 

前回は海老蔵クラスの演技力で乗り切るのに必死だったぼくも、今回は少し冷静に会話の文脈を深く読む余裕ができてました。

 

 

とはいえやはり重要なのは「人物像」

 

首都に生まれた人間や実家が太い人間は人生イージーモード。

ちまたでわりと言われる身も蓋もないやっかみも、この場ではシビアに響いてきます。

 

 

現在の住まいの家賃や住宅ローンの残債。

しばらく収入がゼロでも生活していけるだけの蓄えがあるか。

実家は持ち家か。

両親は健在で現役か。

開業に関して家族の応援は得られているか。

子供はいるか。

奨学金などを含め借り入れはあるか。

 

 

あらかじめ提出した通帳の入出金履歴やクレジットカードの履歴を見ながら気になった部分を訊ねられたりします。

もし有料のアダルトサイト会員とかになっていたら若干恥ずかしい思いをするかも知れません。

 

 

そしてやはりネックになってくるのは、

もし廃業した場合どうするか。

という質問です。

 

 

ぼくの場合は返済期間を8年と設定していたので、

 

廃業したら再就職して返済します。

30代のうちに完済できるので、再就職後の健康状態への不安も少ないです。

 

とはっきり応えることができました。

 

その上で、

 

逆になにも動かないままみすみす40代になってしまいたくない。

 

という趣旨のことを伝え「強い意志を持った融資希望者」であるという「演出」を忘れませんでした。

 

この箇所はケッコー重要です!!!

 

 

リタイア後に趣味を活かして「自分の理想を詰め込んだ店」を開きたいとか眠たい夢を語ってるサラリーマンの方は本当にこのブログを5億回読み直して下さい。

 

 

「事業計画の持続可能性」と「廃業時の返済可能性」の両輪で融資の審査は動いていきます。

 

間違っても「廃業したら一旦自己破産して、それから人生やり直します」なんて言ってはいけません。

 

また日本では自己破産をしても受給資格があれば年金は受給できるため、高齢になってからの新規開業融資は難しいと思います。

 

 

「若さ」は武器になります。

ひるがえって「経験」も武器になります。

しかし「経験」のように見えてただ重ねただけの「遍歴」は武器になりません。

恋愛と一緒です。無意味に「遍歴」だけ重ねたB**CHは見下されます。

 

 

面談では、「みなぎる若さ」もしくは「裏打ちされた経験」が自分には備わっているという点を必ずアピールすべきです。

 

最終的にはそういった「人物像」を「演出」して融資を勝ち取って下さい。

 

 

こんな自己否定的で無能で低学歴で低身長で低収入でキモメンで毛深くて他人の気持ちがわからないタイプのぼくでも「自己演出」できたのだから、公庫の面談なんて

超チョロいのです(*´ω`*)