深夜散歩




あ、ども。

昨日はどうも体調が悪く、閉店後の片付けや油の廃棄作業も遅々として進まず、BPM早めの電波ソングを連続再生して自分のケツを蹴り上げながら這々の体でなんとか片付けを終えたのは25時でした。

 

それでも作業を終えた瞬間の開放感はハンパなきドーパミンを分泌させ、疲労の臨界点はとっくに超えているにも関わらずそのままPCや一ヶ月分の納品書をバックパックに詰め込んで深夜の散歩へ繰り出しました。

お、重い。(´・ω・`)

 

 

深夜のお散歩は本当に心がやすらぎます。

 

肩に積もった疲労のホコリを落とすような深夜の散歩がぼくにとってはストレス発散のソリューションなのです。

ここ数年で格段に綺麗に整備された山手通りはお気に入りのお散歩ルート。まるでダイヤルアップ回線くらいのスピードでダラダラと坂を昇っていると深夜の感傷のせいでセンチメンタルがジャーニーしてきます。

住宅街の窓灯かりのひとつひとつには生活という営みがあり、みんなが毎日なにかを思ったり感じたり悩んだりしながら日常が維持されているんだなぁ。

ヘッドライトでぼくらを射抜きながら疾駆していく車は、なんだかこっちまで爽快な気分にさせてくれます。先に見えるタワーマンションの航空障害灯は赤々と点滅していて、まるで東京という街の脈拍みたいだなぁ。

等間隔に整列した街灯にもきっとひとつひとつに名前が感情があって、こうして都市の構成員としての役割を果たしているんだよなぁ。

あらゆる光源は、ななめ四方に放射状の尾を伸ばしてキラキラと輝いていて、なんだかルンルンするなぁ。ルンルンを買ってお家に帰ろうかなぁ。ところでルンルンってなに? だれ?

 

 

中野区と新宿区の区域を縫い合わせる糸のように幹線道路と住宅街をフラフラと歩きながら自宅付近のコンビニへ到着した頃には27時をとうに回っていました。

 

店でキリンのハートランドと富士山麓を扱っているので、普段からコンビニでビールを買う時もつとめてキリンのビールをチョイスしています。

 

いま、限定で売られている一番搾り「東京に乾杯」というデザインのラベルは、まさに深夜散歩で「東京」を感じてきたぼくにぴったり。迷わず二缶ピックアップしておつまみコーナーへ。

おつまみエリアでは、場外馬券売り場で赤ペンを耳に挿しながら思案するおじさんさながら、じっくりと腕組みをしておつまみを吟味します。

深夜に食べる高カロリーのおつまみは「背徳感」が最良の隠し味です。

嗚呼、こんな時間にカラムーチョ食べちゃった(・∀・)

みたいな。

 

 

よし!

タコブツ、アカニシガイ、カラムーチョの三連単は悪くないチョイスだ。高配当が狙える!

 

10分ほど悩んで(!)ようやく決定し、商品を手にとってレジへ。

 

 

梅沢富美男が激怒したことでおなじみの「私は未成年ではありません」ボタンをタッチし、重いバックパックから財布を取り出そうとしたその時でした。

 

 

・・・・あれ???

 

 

 

 

・・・・・ん???

 

 

 

 

 

PC、納品書の束、歯ブラシ、名刺入れ、それと・・・・・。

 

 

 

 

 

・・・っ!!!!!

 

 

 

 

無い。。。。

 

 

 

 

 

さ、財布が無いっ!!!

 

 

 




 

 

この瞬間、なぜか脳内では吉幾三の「俺ぁ東京さ行ぐだ」の冒頭の「はぁ~っ!テレビも無ぇ!!」と同じフロウで

 

「はぁ~っ!財布が無ぇ!!」

 

と流れましたが、幾三ちょっと黙れ。マジで。

 

 

 

 

 

 

 

ない。

 

嫌な汗が流れ、自分の心拍が自分でも判るくらいドクッと音を立てました。

 

 

 

 

 

・・・やべえ。

 

財布にはキャッシュカードも免許証も保険証もここ数日分の売上金も入ってます。

 

 

店員さんも心なしか不安そうな表情だったので、

イケメン俳優がクレジットカードのCMで言いそうな爽やかさで

「支払いはSUICAでお願いします(キリッ)」

と店員さんの不安を解消してあげて事なきを得ました。

 

 

 

 

 

が、事なきを得たのはコンビニの支払いに関する部分だけで、ぼくの不安は解消されてません。

 

 

とりあえず自宅へ帰り、荷物を置き、店までもう一度歩いて向かいました。

 

 

時刻は深夜28時前。ほとんど朝です。

よく考えると、もし職質されても身分証を持ってません。それ自体が社会人としてヤバイです。

ただでさえキモくて不審者っぽさを隠しきれないぼくが、身分証も持たずにこんな時間に外出していたらソッコーで留置所にブチ込まれてしまう気がします。

不審者にだって人権はあるのに(´・ω・`)

 

 

少しでも爽やかなおじさんに見えるように、早朝のウォーキングをしている人っぽく、イヤホンをつけて腕をくの字に曲げて大きく振りながら少し早めに歩いていると、いつもの通勤の半分の時間で店に到着。

 

なーんだ、こんなに早く歩けたんだ。

 

新たに開花した隠れた通勤能力の高さに関心しながら鍵を開けて客席を調べていると。。。。

 

 

 

 




 

 

あった~!!!!!(‥ºั▽ºั‥ )ヒャッハー!

 

 

 

 

 

 

フツーに椅子の上に置いてあった(。゜▽゜)

 

 

 

 

 

 

急いで自宅へ帰った僕は、「東京に乾杯」を1缶飲み干す前に寝落ちしてました。

 

翌朝、ひどい頭痛で目が覚めたぼくは思いました。

 

 

 

 

 

体調が良くない時はお酒は控えたほうがいいな。うん。

 

 

 

 

 

 

 

皆様も、財布と記憶の紛失には気をつけましょう。不審者からの教訓です。